2021/06/15
なんでも四十肩・五十肩と決めつけつけるのは危険です
以前、このブログ内でも取り上げた四十肩・五十肩。
当店のお客様でも四十肩・五十肩で悩まれている方は沢山おられます。
しかし、その痛みの原因が必ずしも四十肩・五十肩が原因ではない時もあります。
長引く痛み、今まで感じた事がない痛みの場合はネット等で自己診断せず、まずはしっかり病院で診てもらわれる事が大切です。
今回はいくつかある他の原因の中から3つ挙げてみようと思います。
腱板断裂(けんばんだんれつ)
この場合、四十肩・五十肩と同じように腕の上げ下ろしの際に痛みが発症します。
腱板断裂とは、肩甲骨と上腕骨をつないでいる板状の腱が切れた状態のことを指します。
よくあるケースが転倒時に手をついた時、重い荷物を持ち上げた時などに痛めるケースが多いと言われています。
50代の方に多くみられるケースと言われています。
治療せずに放置してしまうと、周辺の筋肉が痩せてしまったり、断裂が広がる可能性もあるので、注意が十分に必要です。
MRIなどの検査で確認できますので、痛みが長引く場合はまず検査を受ける事をオススメします。
腱板炎(けんばんえん)
腱板炎も外からの衝撃を受けて発症するケースが見受けれます。
こちらは40代に多く見られるケースと言われています。
肩まわりの筋肉が損傷する腱板炎は四十肩・五十肩と同じような痛みが発症する為、間違うケースがよくあります。
これで決めつけるのはオススメできませんが、1つの判断材料として四十肩・五十肩との違いは、腕の拘縮(こうしゅく)。
もう少しわかりやすく説明すると、四十肩・五十肩の場合には、腕を動かせる範囲が制限されてしまいます。
しかしこの腱板炎は腕を動かした際に痛みをあまり感じないという特徴もあります。
頚椎症(けいついしょう)
頸椎は7つの骨と椎間板(ついかんばん)で構成されているのですが、年齢と共に椎間板の弾力が失われ、頸椎が変形してしまうことがあるのです。
この状態を頚椎症と言います。
この頚椎症も症状は、頸椎の異常が生じた場所によって異なりますので、出た症状が四十肩、五十肩の症状と似ていると間違えやすいと言われています。
この3つ以外にも挙げればまだあるのですが、よく聞くケースを今回取り上げてみました。
固まった筋肉をマッサージや整体でほぐすだけでも、可動は広がるので痛みの出方が和らぐケースもあります。
それでも全く改善の傾向が見られない時は最初にも書いたように、病院での受診もお忘れなく。